【既卒・第二新卒・フリーター】自己PRが出来ない方。エピソードの探し方・作り方 自己PR③
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最終更新日:2016/04/04
自己PR
就職活動の自己PRにおいてそれを裏付けるエピソードを伝えることは大切です。自分の長所が発揮されたエピソードを伝えることによって、それが入社した後も発揮できる可能性を伝えられるからです。ですが、エピソードを探すといっても既卒・第二新卒・フリーターの方は社会経験も少ない方が多く、しっかりとしたエピソードを伝えられるか不安な面もあると思います。既卒・第二新卒・フリーターの方が志望企業にしっかりとアピールできる自己PRのエピソードとはどういうものなのでしょうか。
就職活動に適したエピソードとは?
面接は短い時間なので、長所が伝わりやすいエピソードであることはもちろん、そのエピソードを通して社会人として活躍をしている姿をイメージさせるものが理想です。就職活動に適したエピソードとしては以下のようなものなります。
・しっかりと長所のアピールになっているもの⇒意外に思うかもしれませんが、エピソードが長所のアピールになっていないものがあります。
例)粘り強さを発揮した、と言っているのに長く続けた経験ではなく短期間に集中力があるエピソードになってしまっている。
行動力と言っているのに、多くの人の間に立って調整をしたコミュニケーション力の説明のエピソードになってしまっている。
なぜそのエピソードが長所を表しているのか、よく見直してみて、他の人に一度見てもらうのが理想です。
※他の人に見てもらうといっても見てもらう人がいない・・・という方へ
・今の自分になるべく近いもの⇒企業が見たいのは今のあなたなので、アルバイト、大学生活、第二新卒の方は社会人経験など、なるべく直近のエピソードから選ぶことが好ましいです。
・人と関わって何かをしたエピソード⇒入社して組織の中で活躍できるコミュニケーション能力をアピールしたいので、自分一人で発揮したことではなく、なるべく人と関わって何かを成し遂げたエピソードが好ましいです。
以上の点は必ず入っているようにしてください。
エピソードにストーリー性を持たせる
ストーリーがある話は人の印象に強く残ります。ストーリーのあるエピソードを話すことで、面接官にその人の頑張っている姿が伝わりやすくなりますし、また話す本人もストーリーに乗って話すことが出来るので、急に頭の中が真っ白になってしまう、など緊張からの失敗を減らすことが出来ます。
では、どんなストーリーがよいのか。
ここでは使いやすく、なおかつ分かりやすい「問題、困難にぶつかる⇒長所、工夫により乗り切る⇒実績、結果を出す」というストーリー展開を作ります。面接が長編映画ならもっと手の込んだストーリーにしても良いのですが、面接は短期決戦、とにかく分かりやすさ重視です。
例としてサークルでの行動力の長所を裏付けるエピソードを話すとしましょう。
サークルでなかなか部員が集まらないという問題があった⇒みんなが動かない中、率先して行動力を活かし、学内新聞に取り上げてもらう、チラシを撒くキャンペーンを企画するなどを行った⇒結果として前年比200%の入部希望者を集めた。
このような形でエピソードをまとめると、話しやすく、面接官に伝わりやすいです。
ストーリーの種類としては以下のようなものがあると思います。自分の使いやすいようにアレンジしてみてください。
・集団の問題を解決した⇒例のように集団全体の問題があった、自分の長所でそれを解決した、結果としてどうなったか。
・苦手を克服した⇒~が苦手だった、長所や工夫でそれを克服した、結果として人に~という評価をもらった。
・目標達成までの過程⇒目標の達成のために課題があった、長所や工夫でそれを乗り切った、結果として当初の目標を達成した。
※さらにアピールをしたい方へ。数値として実績をアピール出来るエピソード⇒例えば、部員の勧誘方法を工夫して入部者前年度200%(2倍)を達成しました、退部者が1人も出なかった、アルバイトでのリピーター率が約2倍に増えました、商品の売り上げが2倍になりましたなど。ただこの要素を入れる場合は、自分のした事や工夫がその実績に直結している理由(君が実績を上げたの?という疑問)と、どうしてその結果が分かったのか(そんな実績確認しようがないよね?)に答えられる必要があります。
エピソードが思いつかない場合~作り出します~
上の条件を満たした自分の長所を表すエピソードがどうしても思いつかない方。アピールする長所を変えるというのは、アピールが弱くなってしまいますので、奥の手ですが、エピソードを作り出します。悪い言い方をすれば捏造です。
実際の自分の経験と違うことを話すわけですから、少し気が引けるかもしれませんが、就職活動でなによりも大切なのはあなたの長所を面接官に伝えることです。⇒納得がいかない方、詳しくはコチラ
ただ、エピソードを作り出すといってもまったくのウソは止めてください。必ずボロが出ます。
ではどうすればよいのか、と思われるかもしれませんが実際に自分が経験したことを少し組み替えることによってエピソードを少し変えるのです。
例えば、あなたの強みが集中力だとして、集中力を発揮したことは高校時代の受験勉強だったとします。しかし、一人で行った受験勉強では人と関わった経験が伝えにくいし、高校生のエピソードだと最新のエピソードではない。そこで、受験勉強で工夫したことを大学での勉強のエピソードとして作り変えるのです。さらに自分が大学のゼミなどで経験した人との関わりを付け加えれば、十分アピールできるエピソードとなります。高校の受験勉強で発揮した長所を、大学時代の出来事、ゼミなどで発揮したと作り変えます。
このような形で、作り変えを行ってみてください。注意点としては細かい質問を受けたとしても違和感がなく、自分自身の経験を元に答えられるように自分の中ですり合わせをしておいてください。自分自身の経験したことから引き出せば、自信をもって話が出来るはずです。
くどいようですが、就職活動は自分自身の中にあるものでしか戦えません。エピソードを組み替える場合は必ず自分自身の経験から答えられるように、頭の中を整理しておいてください。
エピソード作り まとめ
就職活動の長所をPRするときに、なぜそれが長所だと言えるのか、それは入社後も発揮が出来るのかを裏付けるために自分の経験からエピソードを伝えることは重要です。
エピソードに関しては今の自分に近いもの、人と関わった経験、結果としてどういう成果、実績を上げたのか、が入っていることが重要です。良い自己PRを作るためにはこの3つの要素が入っていることが好ましいです。
面接時には「問題にぶつかる⇒長所を発揮、工夫をする⇒結果が出る」というストーリーがあるエピソードが話しやすいです。
長所と関連したエピソードにこれらの要素が入っていない場合、長所を変えるのではなくエピソードをいじってください。一つのエピソードを自分の他の経験からエピソードを持ってくることによって組み替えてください。
まだ文章としてまとまらない方は、とりあえずこんなことを使おうかな、という素材集めの感覚で大丈夫ですので、とりあえず次の文章作成の項目に進んでみてください。
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