【既卒・第二新卒・フリーター】面接対策。面接でアピールすることは一つに絞るべき
アピールポイントは一つに絞る
面接ではあれも伝えたい、これも伝えたいとなってしまいがちですが、面接でアピールすることは一つに絞ったほうが良いです。面接時にただ一つだけを伝えることに集中するということです。
そうはいってもアピールポイントを一つだけに絞って、面接官にしっかりとアピールが出来るかどうか不安だ、という方もいらっしゃるでしょう。いろいろなことを伝えたほうが面接官に様々なアピールが出来て良いのではないかという反論もあると思います。
まずは、「一つのポイントをアピールするということ」がどういうことなのかをお伝えします。
アピールポイントを一つに絞るとは?
一つに絞る、という書き方をすると、面接では自己PRや志望動機、様々なエピソードなど、いろいろなことを伝えなければいけないのでは。それを一つに絞ることは出来ない!」と思われるかもしれませんが、アピールポイントを一つに絞るということは決してそういう意味ではありません。
私が言いたいのは、面接全体においてあなたが面接官に伝えることを一つに絞る、ということです。
一つに絞れていない例を挙げると
自己PRでは継続性をアピールしているのに、人生で一番熱心に取り組んだことは?という質問で問題解決力のアピールをしてしまう。
自己PRでは行動力をアピールしているのに、これからやりたい仕事に行動力が活かされていない。
自己PRでは前向きさをアピールしているのに、人生で苦労した経験で、前向きさを活かして苦労を乗り切ったエピソードをアピールしない。
これらに当てはまる場合が、アピールポイントを一つに絞れていない状態です。
自己PRでも、これからやりたい仕事でも、苦労したことでも、熱心に取り組んだことでも、面接の全ての質問において同じアピールポイントをアピールする。極論を言えば面接時の振る舞いでも、雑談でも、1つのポイントをアピールすることを心がける。これがアピールポイントを一つに絞った状態だといえます。
アピールポイントを一つに絞るとは、どういったことかをご理解をしていただけたでしょうか。では、なぜアピールポイントを一つに絞ったほうがよいのでしょうか。
アピールポイントを一つに絞る理由は?
アピールポイントを一つに絞る理由は、3点です。
・面接は短時間なので、複数の物事を伝えきれないため
⇒短時間で複数の物事を説明するのは難しいです。仮に伝えることは出来たとしても、全てのアピールが中途半端になってしまう可能性があります。アピールポイントを一つに絞ったほうが短時間の面接という場では効果的なアピールになると考えられます。
・複数の物事を伝えることは単純に難しい
⇒複数の物事を伝えるということは、それだけいろいろな話を準備していかなければならないので、どうしても一つのアピールポイントに対しての練習量が減ります。結果として、上手く話せない、失敗をしてしまうリスクを抱えることになります。また、複数のアピールポイントを伝えているうちに話にまとまりがなくなってしまう可能性もあります。
・一つを伝えたほうが、聞き手(面接官)の印象に残りやすい
⇒面接官は一日に何人もの人を面接して、様々な話を聞くわけですからそれぞれの話の印象は小さくなります。ですが、一つ一つの話しで共通して同じアピールポイントをアピールすることが出来れば、一つの話としてではなく面接全体として面接官の印象に残りやすくなります。
よく商品のブランディングなどでも言われるのですが、あれも出来る、これも出来るという商品は、特徴のない商品として捉えられる可能性が高いそうです。ブランディングというのは伝えるべき要素をそぎ落として、本当に伝えたいことだけに絞る作業です。
例えば、「吸引力が変わらないただ一つの掃除機、ダイソン」というキャッチフレーズ。
ダイソンの掃除機は他にも優れた部分はあるはずですが、「吸引力が変わらない」ことだけに絞ってアピールをしています。
時計のGショックは「壊れにくい」こと。デザイン性はあえてアピールしません。
ユニクロのヒートテックは「暖かい」こと。質感や素材は前面に出していません。
カロリーメイトは「すぐにエネルギーをとれる」こと。食べ物であるのに味に関するアピールは控えめです。
このように自分が伝えたいことに絞ってアピールをしたほうが、相手に刺さりやすいのです。面接も相手がいることですから、同じことが言えます。
絞るべきアピールポイントとは?
では絞るべきアピールポイントはどうやって選んだらよいのでしょうか。
このサイトの他のページで解説しているのですが、それはあなたの一番の長所です。⇒
先のブランディングの例では、それぞれの商品の特徴を一つに絞って効果的なアピールをしていました。
同じようにあなたの中にある面接官に本当に伝えたい一番の長所を絞り込んで、それをアピールポイントとすればよいのです。
後はその長所を面接全体で展開すれは良いだけです。
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